薏苡仁

薏苡仁 よくいにん

基源 イネ科ハトムギ

部位 種子

薬効 滋養、緩和、利尿、鎮痙、止泻、排膿

薬性 涼 中 燥 降 散

臓象 脾土

帰経 肺 胃 脾

 

 

使用目的

1.利水滲湿

利水滲湿の効果により浮腫・下痢などを治す。涼性なので寒証には用いない。

2.清熱・解毒・排膿

消炎作用、化膿抑制作用がある

3.去風湿

湿痺のむくみ・浮腫・関節のしびれ痛み・運動障害に用いる。

4.健脾止瀉・止帯

庇の運化を助けて消化吸収を強め、泥状便・帯下を改善する

5.その他

扶脾 脾陰虚の食べるとお腹が張る・手足のほてり・口唇乾燥などを改善する

治疣贅 イボを治す

 

代表方剤

薏苡仁湯、麻杏薏甘湯、参苓白朮散

解説

涼という薬性が特徴的です。寒性は熱証も寒証もどちらも冷やしますが、涼性は熱証あるいは偏りのない人には何の影響も与えず、寒証、つまり冷えている人だけより冷やします。方剤の中では他に温性薬を配合することにより寒証に薏苡仁を用いることが出来ます。注意が必要なのは単味で用いる場合です。薏苡仁はイボ取りの目的で皮膚科でも処方されますし、OTCでもヨクイニン錠は販売されています。冷えを感じやすい寒証の人はヨクイニンは飲まないよう注意して下さい。よく苡仁はハトムギの漢薬名です。寒証の方はハトムギの焙じたものをハトムギ茶として飲まれるとよいでしょう。焙じることで薏苡仁の涼という性質はなくなります。

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