甲状腺機能亢進症(バセドウ病)に効く漢方薬

甲状腺機能亢進症は免疫不全による疾患です。甲状腺ホルモンという甲状腺から分泌されるホルモンは、上位の脳下垂体から分泌されるTSHというホルモンによってコントロールされています。この下垂体からの甲状腺ホルモンを分泌せよという命令を受け取る場所(TSH受容体)にTSHが結合することで甲状腺からホルモンが分泌されます。甲状腺機能亢進症はTSH受容体に結合してしまう抗体が免疫異常により誤って作られてしまっているために常に甲状腺ホルモンを分泌せよという命令を受けていると甲状腺が勘違いしてしまっている病気です。過剰な刺激により甲状腺が腫れてくることもありますが、けして甲状腺自体の病気ではありません。甲状腺切除という治療法はあまり賢い治療とは思えません。アイソトープに関しても同じですね。かえって発がんリスクを高めるおそれがあるだけです。
甲状腺機能亢進症が急激に進行したり、長期間放置したりすれば死に至ることもありえます。甲状腺ホルモンは代謝を活発にする働きをしています。エネルギー代謝が上がるために消費カロリーが高くなり栄養状態が悪化し多くの場合、体重減少が見られます。脈拍は早くなり汗が出やすく、常に走っているような状態で、疲れやすいというよりもずっと疲れています。通常治療にはチアマゾールという甲状腺ホルモンの合成を阻害する薬を使います。副作用のために使えない場合もあります。甲状腺ホルモンの量が減れば症状も軽快し、やがて抗体も減っていきます。ただ完全な原因療法ではないので完治はせず緩解という状態で落ち着きます。甲状腺機能亢進症において漢方薬の役割は、重症な場合でなければ漢方薬だけでも十分対応できます。ただ、チアマゾールとの併用は全く問題ないので、病院での治療ではなかなかホルモン値が下がらない、あるいは副作用で薬が使えないという場合には漢方薬での治療を積極的に考えたほうが良いでしょう。

弁証
八綱弁証
熱虚燥証
甲状腺機能亢進症の症状は全て熱虚燥証を示しています。
暑がり、薄着、喉が渇く、
疲れやすい、疲れている、
汗が多い、皮膚の枯燥

病位
脾経
営分
陽明病

臓腑弁証
肝腎陰虚
肝陽上亢

処方
高齢者では例外もあるかと思いますが、その場合は他の疾患が主目標になるはずですので、
バセドウ病=熱虚証と考えてよいです。

柴胡加竜骨牡蛎湯+六味丸

基本はこの組み合わせになります。ほとんどの場合対応できるはずです。腎陰虚が本質にあるので六味丸に合わせて適した柴胡剤を用いると良いし、肝血虚があれば加味逍遥散を合わせてもよいでしょう。不安感や不眠など精神症状が強い場合は抑肝散を用います。

症状が進み体重減少が顕著な場合

炙甘草湯

見るからに痩せて疲れきっているような様子です。暑がって汗が多く皮膚が枯燥し疲れ、脈も速く乱れ体重減少も顕著な典型的なバセドウ症状です。

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