狭心症に効く漢方薬

狭心症とは

狭心症は心臓に対する血流が不足するために起きる疾患の一つで、この冠血流の障害で心筋に壊死が起きれば心筋梗塞です。一過性の血流不足で心筋に不可逆的なダメージを与えなければ狭心症ということになります。
狭心症も幾つかに分類されますが、漢方治療上で区別しなければならないのは、冠攣縮が原因の場合と冠動脈硬化が原因の場合の二通りです。大まかに分けてしまえば前者は安静時狭心症、後者は労作性狭心症と言えます。

安静時狭心症は就寝時や早朝に冠攣縮により胸痛発作を起こします。労作や精神的ストレスなどの負荷がかかった時に発作が起きる場合は動脈硬化により血流不足が原因となっていると考えられます。

西洋医学での治療では発作時にニトログリセリンで冠血管を拡張することで狭心痛を除きます。また平時には発作予防のために労作性狭心症では長時間型のニトロ製剤とβ遮断薬を用います。安静時狭心症の場合は冠血管の攣縮予防のためCa拮抗剤が用いられます。それぞれ脂質代謝異常や心筋梗塞への移行が心配される場合は抗血小板薬やスタチンも使われます。いづれにしても長期間の服用を続けていくことになります。

弁証

八綱弁証

熱・寒・実・虚、すべてあり得ますが狭心症は虚証が多く、心筋梗塞は実証が多いように思えます。

臓腑弁証

心気虚
動悸・息切れ・胸苦しい・不安感・めまい感・汗をかきやすい・動くと症状が強くなる
心陽虚
四肢の冷え・寒気・顔面蒼白・チアノーゼ
胸痺
心痺・心痛等とともに狭心症・心筋梗塞を意味している。
心気虚・心陽虚だけでなく心陰虚・心血虚の症状が普段からある。
いずれの場合も心の血脈が十分に通じない病態であるので、心の陽気不足を補い血脈の流れを順調するエネルギーを持たせるか、血虚・陰虚による絶対的な血の不足、痰湿の妨げを除く必要がありますし、血瘀が大きな要因にもなりますので、場合によっては駆瘀血が必要になります。
心腎不交、水剋火の可能性により必要に応じて補腎剤を併用します。

 

治療

寒虚証:四君子湯、桂枝人参湯
熱虚証:炙甘草湯
瘀血を伴う場合:血府逐瘀丸、冠心2号方
腎虚を伴う場合:八味丸、六味丸のどちらも可能性はあります。寒熱によって判断。
精神的ストレスなどが原因の場合は:天王補心丸、酸棗仁湯

 

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