八綱弁証と病位

以前に説明した八綱弁証、漢方の最も基本となる診断法ですが、この中の熱・寒、実・虚に関する診断ポイントをもう少し細かく、病気の深度(病位)と合わせて書いてみます。

熱・寒を分ける
肝経:最も深い病位、ほとんど不可逆的な構造障害
熱 便がほとんどでない
尿がほとんどでない
寒 常習便失禁
継続する出血(2週間以上)

腎経:基本的な生命力が侵された段階
熱 39℃以上の高熱
ひどく喉が渇く
寒 激しい吐瀉
尿失禁

脾経:栄養状態の異常が起きている
熱 赤い病色
食欲の異常亢進
寒 白い病色
食べる量が激減

大腸経:体の連絡がうまく取れていない状態
熱 冬に暖房を嫌がる
一年中冷たい飲み物が好き
寒 夏に冷房が嫌い
一年中温かい飲み物が好き

三焦経:炎症が起こりやすくなっている
熱 目脂が多い
食べてから二時間以内に吐く
寒 おりものが多い
食べてから2時間以上してから吐く

小腸経:血液、汗、尿に関する病気
熱 尿量減少
生理が早まる
寒 尿意頻数
生理が遅れる

胃経:消化器までの病気
熱 便秘
寒 下痢

胆経:ごく軽い肉体的な病気
熱 口が苦い
口臭がひどい
寒 唾が多い
鼻水が出る

心包経:精神的な病気が胃に影響
熱 のぼせる
口が乾く
寒 吐き気
食欲不振

心経:肉体に病気はない
熱 呼吸10回で脈が46回以上
手のひらが火照る
寒 呼吸10回で脈が45回以下
手先が冷たい

実・虚を分ける
肝経
虚 尿が一滴も出ない
全身不随
2週間以上の起床不能
※肝経に実証はありません

腎経
実 とても強い痙攣
血圧の下が120以上
虚 激しい吐瀉
意識朦朧

脾経
実 熱があるとき風を好む
食欲がやたらと進む
虚 熱がある時に風を嫌がる
手足がしびれる
ひどい糖尿病

大腸経
実 やたらと怒りっぽい
虚 脱肛

三焦経
実 生理痛は来る前に痛い
汗が出にくい
虚 生理痛は来てから痛む
汗が多い

小腸経
実 尿量減少
経血量が少ない
虚 尿量過剰
経血量が多い

胃経
実 便秘
虚 下痢

胆経
実 痛むところを抑えると痛みがひどくなる
便量が少ない
虚 痛むところを抑えると気持ちいい
便量が多い

心包経
実 のぼせ
虚 めまい、動悸

心経
実 脈が強い
虚 脈が弱い

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