病向

漢方医学では病気の症状を身体における向きとして捉えることが有ります。上向きの症状、外向きの症状というような向きです。
もともとは生薬の作用として、下へ降ろす効果や外へ漏れないようにする働きなどがあることから、それに対応する病気の方向「病向」を証に取り入れました。

1.上下的偏向
ー升的症状
症状が上へ向かうもの、あるいは降りるべきものが降りない症状
嘔吐 喘咳 鼻出血 便秘 月経困難 尿振り 高血圧 興奮 のぼせ 吐血 喀血など
降性薬を用いて治す(杏仁、半夏、厚朴、酸棗仁・・・)

ー降的症状
症状が下へ向かうもの、あるいは上がるべきものが上がらない症状
下痢 多尿 帯下 月経過多 痔 低血圧 習慣性流産 下血 脱力など
升性薬を用いて治す(升麻、地黄、人参、乾姜・・・)

2.内外的偏向
ー散的症状
発汗作用 分泌作用 新陳代謝などの亢進症状(発散のゆきすぎ)
多汗 嘔吐 下痢 下血 頻尿 遺精 そう病 帯下 心悸 喀血など
収性薬を用いて治す(竜骨、牡蛎、阿膠、小麦・・・)
ー発汗作用
分泌作用 新陳代謝などの抑制症状(収斂のゆきすぎ)
無冠 便秘 尿量減少 過少月経 うつ病 食滞など
散性薬を用いて治す(麻黄、葛根、防風、薄荷・・・)
漢方での最も基礎になる診断法である八綱弁証とともに使われます。

 

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