病邪の話

病気の原因が体の外からくる悪いものだと考えるのは漢方も西洋医学も変わりません。ただ、漢方では外から受ける刺激により体質自体が変化することも古くから知っていました。
漢方では病気の原因を病邪、六淫(りくいん)という呼び方で説明しています。
六淫は八綱弁証における病性(寒証・熱証)を決定づけるものでもあります。

風邪(ふうじゃ):風のように突然吹いては止むように、急に発病して経過が早い、あるいは症状の出る場所が一定ではなく変わっていきます。
例えば文字通り風邪(かぜ)や神経痛、アレルギーなどの原因です。

寒邪(かんじゃ):低温度が原因で症状が起きたり、寒冷により引き起こされたかのような症状を示す場合です。
また寒冷によらなくても、体の機能衰退や循環不良でも同じような症状になります。
悪寒や四肢の冷え痛み、薄い鼻や痰、尿量過多などは寒邪により引き起こされる典型です。

暑邪(しょじゃ):体温の発散が上手く出来ない事によります。熱中症など。

火邪(かじゃ):火熱が引き起こす現象に似た症状を示します。
急激な興奮、高熱・顔面紅潮・目の充血・口渇・いらいら

燥邪(そうじゃ):乾燥により引き起こされたような現象を示します。
体内の水分不足です。

湿邪(しつじゃ):湿気が引き起こす現象に似た症状です。
治りにくく、グズグズと長引く停滞性の病気。水っぽい水を含む症状、むくみ・水疱・鼻水など
水分排泄異常

寒邪は、「寒証」の原因になります。
暑邪・火邪は「熱証」の原因になります。
風邪・燥邪・湿邪は「寒証」・「熱証」どちらの原因にもなります。
燥邪・湿邪が長引き固定してしまうと体質的な偏向となってしまい燥証・湿証として相対する病性として扱います。

燥証
・皮膚が一見して枯燥
・舌が乾燥している
・空咳
・口渇、喉が渇く
・多汗
・濃い鼻汁
・粘っこい痰
・帯下少ない
・多尿
・便が硬い

湿証
・浮腫
・舌は湿っぽく腫れ気味
・湿咳
・唾液がよく貯まる
・振水音(お腹がちゃぷちやぷ鳴る)、嘔気嘔吐が多い
・くしゃみ鼻水が多い
・帯下多い
・尿量少ない
・軟便

 

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